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椎間板ヘルニアにみられる症状

私たちの周りで腰痛に悩まされている方は、想像以上に多いといいます。その中で、最も深刻な症状を抱えている人たちの大半が、椎間板ヘルニアを発症しているそうです。
椎間板ヘルニアの症状といえば、神経圧迫を伴う強烈な痛みを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし実際の症状は、少々違います。何故なら椎間板ヘルニアの痛みの程度は、椎間板内部(軟骨)に含まれている髄核の状態によって、大きく変わるからです。

例えば椎間板の髄核が激しく裂傷し酷い炎症を引き起こせば、神経にダメージを与えかなりの激痛を伴います=歩くことさえままならない状態・咳やクシャミをするだけで、腰に響くような激痛・お尻の裏側から太腿の裏側にかけて痛みが出ていれば、立ちあがることも困難な状態・少し歩くだけで、下半身がジ~ンと痺れ続ける状態…とにかく、椎間板ヘルニアの痛みに耐える日々が続きます。椎間板の髄核が裂傷を起こしただけなら、腰痛特有の症状のほか骨盤に痛みを感じることもあります。しかし症状期間としては3~4日で、痛みも激痛というよりは弱い痛みが続くだけです。

また椎間板ヘルニアの発症傾向として、20~30歳代の若い世代によく見受けられます。何故、若い世代に多く椎間板ヘルニアが見受けられるのでしょうか。若い世代の筋肉はある筋肉が機能しなくなっても、別の筋肉がその変わりを果たしてくれます(代替機能)。野球に例えるならば、次から次へピンチヒッターを送ることができるわけです。そして、確実に筋肉負荷は増加しています。しかし若い筋肉故、「痛み」という症状が現れないのです(感じない)。そのうち、それを繰り返していく=代替機能を繰り返していくことで、ジックリ身体に悪循環を引き起こしていきます。そして、ある時急に筋肉の限界が訪れます。それがギックリ腰であり、椎間板ヘルニアなのです。

このような理由で、若い世代に椎間板ヘルニアを発症する頻度が高くなるわけです(また若い世代の場合、本人の自覚がないまま症状が悪化しているケースがほとんどです)。椎間板ヘルニアの症状は、普段のちょっとした悪循環(原因)を続けることが起因になっています。そうならないためにも、休憩時間などを利用して姿勢矯正を実践してください(姿勢矯正=背伸び・深呼吸・軽いストレッチ等々)。姿勢矯正を実践すれば、必ず効果が見えてきます。そして椎間板ヘルニア予防に限らず、健康維持・運動不足解消のために…姿勢矯正は私たちにとって、最も重要な健康をもたらしてくれるはずです。