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椎間板ヘルニアと鍼灸院

日本の鍼灸治療…その針は「非常に細く柔らかい」(中国鍼は太い)…そして管に入った鍼を軽く「トントン」と叩く感じで、ツボを刺激します(打鍼術/管鍼術)。この鍼灸治療も椎間板ヘルニアに対して、鍼灸ならではのアプローチによって良い成果を上げています。
鍼灸の鎮痛効果…私たちの身体には「気の流れ=経路」が存在しています。経路は身体の奥深くを流れていて、接触することは非常に困難です。しかし、部分・部分で皮膚の近くを流れる経路があります=ツボ…そのツボを鍼で刺激することで、気の流れを調節⇒つまり歪んでしまった気の流れを正常化し、身体全体のバランスを整えていくわけです。

椎間板ヘルニアに対する鍼灸治療は、そのツボを利用して痛みを抑制します。椎間板ヘルニアの場合、椎間板(軟骨)の髄核が何らかの刺激を受けて、ヘルニア(飛び出す)になり脊髄神経を圧迫=激しい痛みを引き起こしています。つまり鍼灸によって、椎間板のツボを刺し、神経の高ぶりを抑えてしまうのです。そして、その周辺のツボを刺すことで、筋肉疲労・筋肉硬直を緩和させます。さらに鍼灸の凄さは、灸=熱刺激で身体の不調部分の皮膚組織を「焼く」のです。皮膚組織を「焼く」⇒死んだ組織が分解される⇒新たな皮膚再生として、血管に吸収されます⇒血流が盛んになり、身体内部の機能改善を起こすのです。椎間板ヘルニアの回復期にMRI検査を受けると、はみ出していた椎間板部分が綺麗に元に戻っている…そのような症例(画像)が数多く確認されています。

では実際に、鍼を椎間板部分にどのように刺すのでしょうか。
これは鍼を刺す施術者の技が、重要になります。まず椎間板の筋肉部分に、鍼を刺します。それと同時に自身の指の感覚(熟練技)で、鍼の摩擦レベルを探します。あとは異常レベル=痛みの度合いに応じて、鍼の操作を行うのです。このように鍼灸治療は、人間1人1人が持っている自然治癒力を最大限に発揮させることができるのです…筋肉の緊張を緩めることで、身体全体の機能性を回復させる・運動神経/自律神経/感覚神経の流れをスムーズにする…日本の鍼灸治療は、決して痛みを伴うものではありません。逆に鍼灸を行えば身体全体がリラックス状態になり、鍼灸の効果がじかに伝わってくるのを感じるくらいです。椎間板ヘルニアに限らず様々な症状に対して不安を抱えているなら、是非一度、鍼灸治療を受けてみてください。必ず、その効果が実感できるはずです。