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椎間板ヘルニアになりにくい体を作るには?

椎間板ヘルニアになってしまう人は、なにか共通点があるのでしょうか?
発症してしまう理由は、人によりさまざまですが、いくつかの傾向が見られます。

まずは加齢によるもの。
椎間板は、弾力のある、ゼリーのような水分の多い物質でできています。
これが、軟骨の弾力を保ち、背骨をしなやかに稼働させる役割をはたしているのです。

しかし、人間は歳をとると体の水分が減っていきますので、加齢により、この量も徐々に減っていくこととなります。

すると、軟骨の柔軟性が失われ、ちょっとした衝撃でも、椎間板が損傷してしまいやすくなるのです。お年寄りに、腰や背骨が悪い方が多いのはこのような理由です。

二つ目は、腰や背骨に重い負荷をかける動作をしていること。
とくに、急に重いものを持つと、一気に骨に負担をかけてしまい、いわゆる「ぎっくり腰」を引き起こすことがあります。

重い荷物を運ぶ仕事など、日常的にこの動作をしている方に椎間板ヘルニアが多いのもこのような理由からです。

つぎに、筋力が弱い方は椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。
筋肉が少ないと、体を支える際に、骨にばかり負荷をかけてしまいます。とくに下半身の筋肉が少なく固いと、立つ・歩くなどの動作をとる際に、腰に余計な負担をかけることとなります。

日頃から姿勢が悪い方も椎間板ヘルニアを招きやすいです。

とくに、パソコン作業などのデスクワークを、腰を曲げた前屈みの姿勢で長時間行うことが多い方は、特定の場所の骨ばかりに負荷をかけてしまいます。また、椅子に座る際に、脚を組んだ状態になるのもよくありません。

そして肥満傾向の方。
人間は背骨で体を支えて、立つ、歩く、しゃがむ、座るなどの複雑な動作を行っています。

必要以上に体が重たい方は、重い荷物を抱えたまま、これらの動作を行っているのと同じことになりますので、骨に負担がかかるのです。

以上の4つが、椎間板ヘルニアを招く主な傾向です。

つまり、これらをできるだけ回避すれば、椎間板ヘルニアの予防になると言えそうです。
ただ、加齢や、仕事などで重いものを運ぶことなどは、自分で防ごうとして回避できることではありません。

日常生活の中で、いくら気をつけていても、場合によっては骨に負荷をかけることを避けられないこともあります。

そのようなことにそなえて、日頃からトレーニングで筋肉を鍛えておいたり、姿勢に気をつけたり、肥満にならないような生活習慣を送ったり、自分でできることから始めておくことが大切です。