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椎間板ヘルニアと手術

椎間板ヘルニアの手術には、様々な選択肢があります。ここでは、手術内容を含めたノウハウを説明することで、どの手術法が自分自身に適しているのか考えていただけたらと思います(長年の痛みに対して、手術を考えておられる方)。

椎間板ヘルニアの様々な手術法…
・ラブ法(LOVE法)=全身麻酔をかけ、数センチ程の切り込み部分から脊髄神経を圧迫しているヘルニアを除去する手術です。椎間板ヘルニアの手術の中では、最もオーソドックスな手術です。手術時間は30分~1時間…術後の経過にもよりますが、3週間ほどで退院出来ます。
・内視鏡視下手術=傷口は一番少ない手術です(当然、患者の術後の痛み・肉体的負担も少ない)。背部1.5~2.0cm切開し、ヘルニア部分を内視鏡の映像(画像)を確認しながら、髄核を削除する手術法です。手術時間は、約1時間…入院期間は1~2週間が目安になります。
・顕微鏡視下手術=全身麻酔をかけ、顕微鏡でヘルニア部分を検査しながら摘出する手術です。手術時間は、40分~1時間程度…入院期間は1~2週間が目安になります。
・経皮的髄核摘出術=ヘルニアの程度にもよりますが、欧米では日帰りできる手術法として有名です。局部麻酔をかけ、背中に直径数m(ミリ)の管を刺し込みます。そして、その管に鉗子(かんし)を入れて、飛び出ている髄核を摘出する手術法です(X線透視を使用)。手術時間は、30分~1時間程度です。(鉗子=主に手術で使われています。物を掴むことに使用する器具)
・椎弓切除術(ついきゅう)=背骨の一部、または靭帯を取り除くことで、脊髄神経の圧迫を除去する手術法です。この手術の場合、数ヵ月コルセットの使用を余儀なくされます。
また、保険適応外の手術方法の選択肢もあります。それを経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)保存療法と言います(手術費用20~40万円)。経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)保存療法は、皮膚の上から数m(ミリ)の針を刺します。そして椎間板から飛び出た髄核にレーザー照射することで、圧迫されていた神経を軽減させる手術法です。治療時間もわずか10数分…患者様の肉体的負担を軽減しますが、一部のヘルニアに対してまったく効果が見られない場合もあります。

このように椎間板ヘルニアの痛みに苦しんでいる患者様にとって、手術は必要不可欠なのは間違いないことです。そして椎間板ヘルニアに限らずどのような病状であっても、最後の手段として手術を考えるべきだと思います(もちろん、手術をしないで症状を完治させることがベスト)…しかしそれ以前に、そのような症状になるまで何の治療も施さなかったことを十分反省する必要もあります…