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腰椎椎間板ヘルニアと間欠性跛行

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腰椎椎間板ヘルニアを発症した場合の身体的特徴の1つに、腰を曲げる/伸ばすといった状態をすると痛みを発症する傾向があります。
特に腰椎椎間板ヘルニアの場合、痛みのため前かがみの状態になることが多くなり、それによってさらに痛みの症状が広がってしまうのです。

例えば咳やクシャミ、寝返りといった動作でも痛みが…。

そして腰椎椎間板ヘルニアの症状(痛み)が重症化してしまうと、ある症状を併発する可能性があるのです。
その症状とは、「間欠性跛行(かんけつはこう)」です。

○間欠性跛行…
「歩いていると腰から脚にかけて痺れを発症(痛みを伴い、歩行困難になる)、しかし少し休むとまた歩けるようになる…こうした状態繰り返す症状をいう。」

間欠性跛行の場合、痛みを感じなければ日常生活に支障をきたすことはありません。

しかし腰椎椎間板ヘルニアも発症しているとなると、どうしても痛みを伴い、結果として間欠性跛行を発症する恐れが多いのです。

この腰椎椎間板ヘルニアと間欠性跛行の症状を緩和させるためには、やはり運動療法が重要なキーポイントになります。

ウォーキングやエアロバイク、そしてあまり負荷のかからない筋力トレーニングをすることによって緩和を目指すことになります。

ちなみに腰椎椎間板ヘルニアと間欠性跛行の症状(合併症併発)が重篤化すると、膀胱や直腸をコントロールする神経系に障害を及ぼす危険性があります。

とにかく間欠性跛行を併発しないようにするため、腰椎椎間板ヘルニアを発症した時点でしっかり運動療法をすることをお勧め致します。

椎間板ヘルニアで痛みを感じる部位

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椎間板ヘルニアを語るときに外せないのがその痛み。ときには歩けなくなるなど、とても強い痛みが生じます。では、どの部位に痛みが生じるのでしょうか。

椎間板ヘルニアで痛みを感じる部位は、椎間板ヘルニアが生じている部位によります。椎間板ヘルニアが生じる主な部位は、頚椎と腰椎となります。

頚椎に生じている場合・・・肩、腕、手に痛みが多くなります。
腰椎に生じている場合・・・腰、尻、足に痛みが多くなります。

痛みは椎間板ヘルニアが起きている部位だけではなく、広範囲になります。例えば、腰椎椎間板ヘルニアでは腰だけでなく、尻や足など下半身全体に痛みがあります。広範囲になる理由は、痛みは炎症を起こしている部位に生じるものであるからです。

炎症とは、刺激から身を守るため、人間にもともと備わった反応です。例えば、蚊に刺されたときは、刺された部位が炎症を起こしますね。炎症が起こると、発赤、はれ、熱、痛みが表れます。

椎間板ヘルニアで痛みを感じるとき、炎症を抑えるが大切です。痛みを感じるときはまずは安静にしましょう。

また、炎症を抑える薬を服用することもあります。原因を取り除かずに痛み止めを服用することに疑問を持つ方もいるかもしれません。

しかし、椎間板ヘルニアは症状がなければ治療を施さないこともあります。つまり、椎間板ヘルニアの治療は原因を取り除くよりも、炎症などの症状を治すことが大事です。痛み止めの他、神経への注射によって炎症を抑えることもあります。

ただ、それでも痛みが引かない場合、原因を取り除く、つまり手術が必要になります。

椎間板ヘルニアで痛みを感じる部位を正しく理解し、治療に役立てましょう。