TOP > 椎間板ヘルニアと様々な治療方法 > 腰に悪い寝方、ケアする寝方

腰に悪い寝方、ケアする寝方

ヘルニアに関する様々な情報 No Comments

夜眠るときに、腰の辺りが重たくてなかなか眠りにつけない…。
あるいは、せっかく長時間眠ったのに、起きたときに疲れが取れていない。
逆になんだか腰が痛い、体がだるい…。

そんな経験はありませんか?

腰痛は、歩いたり座ったりなど、昼間の活動中に違和感や痛みが出るものと思われていますが、じつは、ベッドで仰向けに寝転がったり、寝返りを打ったりなどの、睡眠中あるいはリラックスタイムに痛みやだるさが出ることもあるのです。

本来、「体を横にして寝転がる」体位は、腰に負担をかけないポーズです。

私たちは日中、ほとんどの時間を立ちか座りの姿勢で過ごします。
この間、重たい頭と体は背骨によって支えられています。その背骨と下半身を接合させているのが腰です。

起きて活動している間、人は常に腰に負担を与えていることになりますが、体を横にして寝転がると、この負担から背骨と腰を解放することができます。

しかし、すでに腰にトラブルを抱えている方や、日常的に合わない寝具で寝ている方などは、じつは寝ている間に腰に負担をかけている可能性があるのです。

本来は仰向きの姿勢で眠ると、背骨を伸ばすことができるため体には良いのですが、腰にトラブルのある方は、仰向きでは腰が痛くなる場合があります。

なぜかというと、トラブルのある腰は、すでに反った状態になっていることが多く、仰向けの姿勢で眠ると、マットレスや布団から腰が浮いた状態になってしまうのです。

そのため、腰の骨は一点で体重を支えることとなり、腰まわりの筋肉が常に緊張状態になってしまい、休むことができないのです。

そんな方へのオススメの就寝アイテムは、「タオルクッション」。

バスタオルを何枚か丸め、固いクッションをつくり、寝転がったときに膝の下に入れます。
すると、体の重さが腰だけでなく脚へも分散されるため、腰への負担が軽減されるのです。

仰向けよりも横向きの方が体がラクという場合は、横向き寝の姿勢で、脚の間にタオルクッションを挟むのも効果的です。

もちろん、クッションは寝相のたびにズレてしまうことも多いため、睡眠時間の全てをカバーすることは難しいでしょう。ただ、睡眠前に、少しの時間であっても、クッションを使って腰に負担の少ないポーズをとっておくことは、腰痛悪化を防ぐために有効です。

ただし、枕が合わない、マットレスが痛いなど、寝具そのものに根本的な問題があって腰痛につながっている場合は、早めに見直し、悪化を防ぐことが懸命です。

その歩き方が、ヘルニアを招く!?

ヘルニアに関する様々な情報 No Comments

歩くことは、健康を保つためにとても良いことです。

日頃から、歩いて足腰を丈夫にしておくことは、さまざまな生活習慣病の予防につながります。とくに、つらい椎間板ヘルニアの予防や改善のためにウォーキングをしている、という方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、間違った歩き方をしていたり、歩く時の姿勢が悪かったりすると、思ったほどの運動効果が得られないばかりか、体に余計な負荷をかけ、逆効果になってしまうこともあります。

では、椎間板ヘルニアを悪化させてしまう、よくない歩き方とは、どんなものでしょう?チェックするポイントはおおきく二つあります。

第一のポイント。

地面にかかとを着地させる際に、必要以上に強く打っていませんか?かかとから着地する際に、あまり力を入れて踏み出すと、かかとや膝に強い衝撃を与えてしまいます。

次のポイント。

歩くときに体をナナメに傾けたり、背中をまるめたりなど、悪い姿勢になっていませんか?とくに、肩掛けのカバンを持つとき、片方の肩にばかりかけてしまうクセのある方は、体のねじれがクセになっている可能性があるので要注意です。

ねじったままの姿勢で歩くと、背骨の特定の場所にばかり負荷をかけますので、ヘルニアを招いてしまうことがあります。

とくに、仕事をしている方は、通勤などの際に歩きにくい靴やハイヒールで歩く、大きな荷物や重いカバンを持つことなどが多いと思います。すると、知らず知らずのうちに背骨や腰を傷める歩き方をしていることがありますので、注意が必要です。

では、ここで正しい歩き方も学びましょう。

正しい歩き方をするには、まず正しく立つことから。
立った時は、頭の真上から糸が生えていて、体が糸でつられているようなイメージで立ってみましょう。

そうすると、自然に背骨が伸び、胸が張られ、腹筋と背筋でしっかり腰が支えられているような立ち姿になりませんか?その姿勢を保ったまま、脚を前に踏み出しましょう。脚の付け根が腰よりも上にあるようなイメージで、きもち大股に、脚を前に出します。

着地は、足のかかとからゆっくりと。かかと〜足の裏〜つま先と体重を移動させ、つま先で地面を蹴り上げるように脚を運びます。脚を運ぶ際に、腕も大きく動かします、肩を大きく、肩甲骨から動かすようにすると、大股でもフラフラせずに歩くことができますよ。

間違った歩き方は背骨や腰を傷めることにつながりますが、正しく歩けば、筋肉を鍛えることはもちろん、骨盤の形を正常に整え、椎間板ヘルニアの予防に高い効果が期待できます。ぜひ、正しいウォーキングを生活に取り入れてみてください。

スポーツすると椎間板ヘルニアになりにくくなる?

ヘルニアに関する様々な情報 No Comments

椎間板ヘルニアって、なんとなく、骨がもろい人がかかりやすいイメージがありますよね。
ということは、逆にスポーツなどで、普段から体を鍛えている人は、運動をしない人や普通の人に比べて、椎間板ヘルニアにかかりにくいのでしょうか?

答えは、半分は正しく、半分は間違っています。

激しいスポーツをすることは、背骨や腰の骨に過剰な負荷をかけることにつながりますので、
逆にヘルニアを招いてしまうことがあるからです。

たとえば、テニスやゴルフ、野球のようにスイングするスポーツは、そのたびに体を大きくひねりますので、当然、腰にも大きな負荷をかけてしまいます。

あるいは、バスケットボールやバレーボールのように、短時間で何度もジャンプと着地を繰り返すスポーツも、着地した時の衝撃が骨に伝わりますので、椎間板ヘルニアを悪化させてしまうことがあります。

このように、椎間板ヘルニアは、激しいスポーツとは切っても切りはなせないもの。
じつは、スポーツ障害として発症することも多い病気なのです。

しかし、スポーツや運動をすると、筋肉が鍛えられますね。
鍛えられた筋肉は、天然のコルセットです。骨を支えてくれ正しい姿勢を保ち、骨に負荷をかけづらい体を保ってくれるのです。

このように、骨の一部分に強い負荷をあたえるようなスポーツは椎間板ヘルニアの引き金になることがありますが、筋肉を鍛えるトレーニング、体をしなやかにするストレッチなどの運動は、椎間板ヘルニアの予防にとても効果があるのです。

では、どのような運動が望ましいのでしょう?
椎間板ヘルニアの予防には、腹筋と背筋で背骨を支えることが大切です。
つまり、腹筋と背筋を同時に鍛えるトレーニングがいいということ。

腹筋と背筋を鍛えられる運動にはさまざまなものがありますが、オススメの運動は、
ヨガとウォーキングです。ヨガは、腹筋と背筋を同時に鍛えることができ、筋肉をしなやかにする効果もありますので、椎間板ヘルニアの予防に高い効果が期待できます。

ウォーキングをする際には、一歩一歩を大股めにしつつ、足のかかとから着地し、つま先で蹴り上げるように歩くと、同時に骨盤の矯正を行うことができ一石二鳥です。

また、どちらも行う際には、腹式呼吸を心がけ、呼吸のたびにおなかの筋肉をしっかり使うようにすると、効果が高まります。

どちらも、特別な道具が必要のない運動ですので、すぐにでも始められますね。
ただしすでにヘルニアを発症してしまっている場合は、かならず医師に相談してから始めてくださいね。

椎間板ヘルニアになりにくい体を作るには?

ヘルニアに関する様々な情報 No Comments

椎間板ヘルニアになってしまう人は、なにか共通点があるのでしょうか?
発症してしまう理由は、人によりさまざまですが、いくつかの傾向が見られます。

まずは加齢によるもの。
椎間板は、弾力のある、ゼリーのような水分の多い物質でできています。
これが、軟骨の弾力を保ち、背骨をしなやかに稼働させる役割をはたしているのです。

しかし、人間は歳をとると体の水分が減っていきますので、加齢により、この量も徐々に減っていくこととなります。

すると、軟骨の柔軟性が失われ、ちょっとした衝撃でも、椎間板が損傷してしまいやすくなるのです。お年寄りに、腰や背骨が悪い方が多いのはこのような理由です。

二つ目は、腰や背骨に重い負荷をかける動作をしていること。
とくに、急に重いものを持つと、一気に骨に負担をかけてしまい、いわゆる「ぎっくり腰」を引き起こすことがあります。

重い荷物を運ぶ仕事など、日常的にこの動作をしている方に椎間板ヘルニアが多いのもこのような理由からです。

つぎに、筋力が弱い方は椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。
筋肉が少ないと、体を支える際に、骨にばかり負荷をかけてしまいます。とくに下半身の筋肉が少なく固いと、立つ・歩くなどの動作をとる際に、腰に余計な負担をかけることとなります。

日頃から姿勢が悪い方も椎間板ヘルニアを招きやすいです。

とくに、パソコン作業などのデスクワークを、腰を曲げた前屈みの姿勢で長時間行うことが多い方は、特定の場所の骨ばかりに負荷をかけてしまいます。また、椅子に座る際に、脚を組んだ状態になるのもよくありません。

そして肥満傾向の方。
人間は背骨で体を支えて、立つ、歩く、しゃがむ、座るなどの複雑な動作を行っています。

必要以上に体が重たい方は、重い荷物を抱えたまま、これらの動作を行っているのと同じことになりますので、骨に負担がかかるのです。

以上の4つが、椎間板ヘルニアを招く主な傾向です。

つまり、これらをできるだけ回避すれば、椎間板ヘルニアの予防になると言えそうです。
ただ、加齢や、仕事などで重いものを運ぶことなどは、自分で防ごうとして回避できることではありません。

日常生活の中で、いくら気をつけていても、場合によっては骨に負荷をかけることを避けられないこともあります。

そのようなことにそなえて、日頃からトレーニングで筋肉を鍛えておいたり、姿勢に気をつけたり、肥満にならないような生活習慣を送ったり、自分でできることから始めておくことが大切です。