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椎勘板ヘルニアとカイロプラクティック

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カイロ=手(ギリシャ語)+プラクティック(プラクティス)=研究・技術(英語)…カイロプラクティックは施術師の手技によって、身体を治療することを言います。
よく「椎間板ヘルニアをカイロプラクティックで完治できた!」という言葉を耳にします。それ故カイロプラクティックには、言葉に裏付けされた根拠があるはずです。
カイロプラクティックは、整体とよく間違われます。整体はカイロプラクティック+古武道が融合し、日本独自にあみ出された手技治療です。かたやカイロプラクティックは、19世紀アメリカで研究開発された手技治療です。身体のバランスを矯正することで、自然治癒力を高める…ここまでは、カイロプラクティック/整体も同じ考えを基に治療を行います。カイロプラクティックは身体のバランスを矯正⇒身体を支える筋肉に刺激を与える⇒筋肉の緊張を緩和させながら、「神経系の働き」を高めることに主眼を置いているのです。そして、その最たるカイロプラクティックの手技技術として、脊髄矯正(アジャストメント)が挙げられます。

脊髄は、脊椎(=背骨)に保護されているかのように神経の束となって通っています。そして椎間板ヘルニアは、椎間板(軟骨)によって脊髄神経を圧迫・激しい痛みを伴う症状です。カイロプラクティックの脊髄矯正(アジャストメント)は、歪んでいる椎骨(ついこつ)を特定の方向に圧迫する事によって矯正をかけ、正常な位置へと戻します(椎骨=脊椎動物の脊柱を構成する1つ1つの骨)。つまり歪んだ椎骨を矯正することで、椎間板が脊髄神経を圧迫する力を軽減⇒治癒させることができるのです。

これが、カイロプラクティックによる椎間板ヘルニアに対する治療方法です。何故、カイロプラクティックが椎間板ヘルニアに効力を発揮するのか、よくご理解できたと思います。カイロプラクティックはアメリカを中心にした欧米諸国において社会的地位も確立され(+科学的検証の根拠も充実)、世間の人々にとって最も身近な医療機関として知られています。しかし日本の現状では、未だに認知度が低いという実情にあります。私たちはカイロプラクティック(整体も含め)の手技技術の素晴らしさを、もっと広めるべきだと考えています。そして、様々な症状に対して「このような治療方法もある(治療選択)」ことを、認識していただく必要があります。何故なら、それほどカイロプラクティックの考え方・技術は、まぎれもない根拠から実証されているからです。

椎間板ヘルニアと整体院

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「椎間板ヘルニアは、整体院で治療することができるの?」…整体がどのような治療方法で、どのような性質を持っているのか理解できれば、誰もが納得できると思います。
整体の特徴は、薬物療法などを用いて免疫力を回復させる(=西洋医学)治療方法ではありません。あくまでも人間本来が持っている自然治癒力を高め、症状を改善させる手法です(つまり「名は体を表す」ように、整体=「身体を整える」ことに着目を置く治療方法)。
椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間に位置する椎間板(軟骨)の髄核が脊髄神経を圧迫することで、激しい痛みを発症する症状です。そして私たちは気付かないうちに、日常生活で腰・背骨に相当な負担をかけています(「不自然な姿勢」…猫背・曲がってしまった姿勢)。つまり、背骨のバランスが悪くなることで、椎間板ヘルニアを発症したとも言えます。
では実際、整体はどのような治療行為を行っているのでしょうか。

もう10年以上も前になると思います。テレビに整体師が呼ばれ、芸能人の身体を使って「ボキボキ、バキバキ」骨を鳴らす(骨格矯正)場面が、よく取り上げられていました。もちろん、そのような治療方法ではありません。整体は、「不自然な姿勢」⇒「正常な姿勢」に矯正することを目的としています。もともと「不自然な姿勢」を取り続けてしまうと、どうしても正常な動きをしている筋肉を機能不全に陥らせてしまいす。整体は、まず「不自然な姿勢」によって起こった筋肉の異常疲労・筋肉の過度な緊張を、マッサージなどによって取り除いていきます。そして、バランスを崩してしまった腰・背骨・骨盤などの歪みを矯正します。歪みを取り除くことができれば、身体本来の機能(働き)を取り戻すことができるわけです。そして整体は施術者自身の手技によって、それぞれの歪みを解消していくのです(レントゲンで撮影されない身体の不備も、手技によって見つけ出せます)。

また、整体治療は保存療法(薬物療法)・注射なども使いません。つまり、副作用といった恐れも気にする必要がないのです。腰・背骨・骨盤…じっくり歪みを矯正することで、椎間板ヘルニアの激しい痛みを確実に撃退します。
整体治療の特筆するべき点は、他にもあります。椎間板ヘルニアを治療⇒身体全体のバランスも解消しているため、他の症状(肩こり・頭痛・血行不良等々)も自然と治癒されているわけです。身体の歪みを取り除けば…必ず自然治癒力も高まります。これが、整体療法なのです。

椎間板ヘルニアとリハビリテーション

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椎間板ヘルニアに対する治療方法と予防/再発防止について、みなさんは何が一番重要だと思っているのでしょうか。薬物療法・注射・手術…確かに、これらも重要です。しかし何といっても運動=リハビリテーションをしっかり行わなければ、本当の治療・予防にはならないのです。
では何故、リハビリテーションがそれだけ椎間板ヘルニアにとって重要な役割を果たしているのでしょうか。

[リハビリテーション=肉体的外傷を負った人が、身体に対して様々な訓練をすることで社会復帰を目指す・外傷を負う前の身体に戻す様を指します。]

つまり、椎間板ヘルニアにとってのリハビリテーションは、身体を鍛えるという部分で最も有効手段と言えるのです。椎間板ヘルニアにとってのリハビリテーションとして…まずは陸上ウォーキングを取り入れてみてください。陸上ウォーキングは、運動量に比べ腰への負担が少ないことが挙げられます。腰への負担は少ないのですが、腹筋・背筋の強化…そして何よりも、下半身強化に絶大な効力を発揮するからです。また陸上ウォーキングはマイペースで運動をすることができ、しかも公園といった「ストレス解消」ができるところを歩くだけです。

また陸上ウォーキングと同じように水中ウォーキングも、椎間板ヘルニアの治療・予防に効果的です。水中ウォーキングは陸上と比べると、1/10の負荷になります。つまり、腰・足にかかる負担も激減するのです。しかもエネルギー消費は陸上より、プラス30%…水のメリットを活かし、筋力強化と体力アップを図ることができるのです。さらに陸上/水中ウォーキングは、椎間板ヘルニアの治療・予防以外に様々な効果をもたらしてくれます。「生活習慣病に対する予防」「血管を丈夫にし、心肺機能を高める」「新鮮な空気を吸うことで脳の働きを活性化させる(陸上)」「骨を丈夫にする」「肥満防止(ダイエット)」…

これは個人的見解です…椎間板ヘルニアによる腰~足にかけての機能低下が著しく見られる場合、痛みを多少なりとも我慢してでも陸上/水上ウォーキングなどのリハビリテーションを行うべきだと考えています。機能低下を起こしている状態で、「痛みが治まってから運動すればいい」という考えであれば、結果として麻痺などの後遺症が残ってしまうと思うからです(もちろん、無理のし過ぎは禁物です)。 椎間板ヘルニアは、ある意味現代病の一種だと考えても不思議ではありません。それだけ多くの人が、発症しているのです。「私は身体が強いから、心配いらない」…そのように思い込んでいる人こそ、知らぬ間に椎間板ヘルニアを発症してしまうのです。

椎間板ヘルニアとブロック注射(その副作用)

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椎間板ヘルニアを発症してしまい、激痛にうなされる日々…そのような状況に陥ってしまった場合、一時的な治療法として痛みを緩和させるブロック注射があります。
そもそもブロック注射は、神経圧迫による痛みを緩和させるための注射です。脊髄を覆う膜(=硬膜)と黄色靭帯の間に、数m(ミリ)の隙間があります(=硬膜外腔)。そこに局所麻酔を注入し、神経をブロックする治療法です。そしてブロック注射には、2種類の方法があります。1つは「腰部硬膜外ブロック」、そしてもう1つが「仙骨部硬膜外ブロック」です。

○腰部硬膜外ブロック…背中をエビのように丸くさせます。そして、背骨と背骨の間にブロック針を注入させます。薬液は、通常:局所麻酔薬ですが、場合によってステロイド剤を使用します。万が一注射針が硬膜を貫いてしまえば、その場所から髄液が漏れ出す可能性も…髄液にバイ菌が混じれば、髄膜炎を発症する場合もあります(髄膜炎=発熱・嘔吐・激しい頭痛を伴います)。そのような病状を引き起こさないためにも、施術者の手技(腕・技術)が物を言います。しっかりした専門医がいる治療院で、受診されることをお勧め致します。
○仙骨部硬膜外ブロック…うつ伏せに寝ころび、お尻の部分に枕を置きます(お尻が突き出た格好)。そのお尻の割れ目の高い部分に、ブロック針を注入させます。薬剤は、局所麻酔薬を使用します。腰部硬膜外ブロックに比べ仙骨部硬膜外ブロックは、硬膜を貫くといったことはないと思います。そういう意味において、非常に安心できるブロック注射かもしれません。万が一仙骨部硬膜外ブロックで頭痛などを発症した場合…考えられる原因として、局所麻酔薬による急性薬物中毒の可能性が高いと思います。

「通常、腰に刺す注射は痛い」と言いますが、ブロック注射はあらかじめ痛み止めを注射してから行うため、ほとんど痛みを発症することもありません。硬膜外ブロックをする際の注意点として…当日の入浴は避けてください(シャワー程度)。そして硬膜外ブロック注射後、絶対に運動をすることは控えてください…何故なら、合併症を引き起こす場合があるからです。
また硬膜外ブロックをする患者様に対しては、硬膜外ブロックが可能かどうかしっかり検査しなくてはなりません。心臓病・脳血管障害・アレルギー体質などの発症例がある患者様に対しては、硬膜外ブロックをお断りしています(合併症を引き起こし、重篤な症状が考えられるため…)。そのような状況を踏まえて、硬膜外ブロックの長所・短所は紙一重かもしれません。そして何度も言いますが、硬膜外ブロックは一時的に痛みを抑える注射だということを脳裏に留めておいてください。くれぐれも専門医と密に話し合ってから、硬膜外ブロックの有無を決めるべきだと思います。

椎間板ヘルニアと手術

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椎間板ヘルニアの手術には、様々な選択肢があります。ここでは、手術内容を含めたノウハウを説明することで、どの手術法が自分自身に適しているのか考えていただけたらと思います(長年の痛みに対して、手術を考えておられる方)。

椎間板ヘルニアの様々な手術法…
・ラブ法(LOVE法)=全身麻酔をかけ、数センチ程の切り込み部分から脊髄神経を圧迫しているヘルニアを除去する手術です。椎間板ヘルニアの手術の中では、最もオーソドックスな手術です。手術時間は30分~1時間…術後の経過にもよりますが、3週間ほどで退院出来ます。
・内視鏡視下手術=傷口は一番少ない手術です(当然、患者の術後の痛み・肉体的負担も少ない)。背部1.5~2.0cm切開し、ヘルニア部分を内視鏡の映像(画像)を確認しながら、髄核を削除する手術法です。手術時間は、約1時間…入院期間は1~2週間が目安になります。
・顕微鏡視下手術=全身麻酔をかけ、顕微鏡でヘルニア部分を検査しながら摘出する手術です。手術時間は、40分~1時間程度…入院期間は1~2週間が目安になります。
・経皮的髄核摘出術=ヘルニアの程度にもよりますが、欧米では日帰りできる手術法として有名です。局部麻酔をかけ、背中に直径数m(ミリ)の管を刺し込みます。そして、その管に鉗子(かんし)を入れて、飛び出ている髄核を摘出する手術法です(X線透視を使用)。手術時間は、30分~1時間程度です。(鉗子=主に手術で使われています。物を掴むことに使用する器具)
・椎弓切除術(ついきゅう)=背骨の一部、または靭帯を取り除くことで、脊髄神経の圧迫を除去する手術法です。この手術の場合、数ヵ月コルセットの使用を余儀なくされます。
また、保険適応外の手術方法の選択肢もあります。それを経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)保存療法と言います(手術費用20~40万円)。経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)保存療法は、皮膚の上から数m(ミリ)の針を刺します。そして椎間板から飛び出た髄核にレーザー照射することで、圧迫されていた神経を軽減させる手術法です。治療時間もわずか10数分…患者様の肉体的負担を軽減しますが、一部のヘルニアに対してまったく効果が見られない場合もあります。

このように椎間板ヘルニアの痛みに苦しんでいる患者様にとって、手術は必要不可欠なのは間違いないことです。そして椎間板ヘルニアに限らずどのような病状であっても、最後の手段として手術を考えるべきだと思います(もちろん、手術をしないで症状を完治させることがベスト)…しかしそれ以前に、そのような症状になるまで何の治療も施さなかったことを十分反省する必要もあります…

椎間板ヘルニアと薬物療法

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椎間板ヘルニアによる保存治療=薬物療法は、発症する時に起こる激しい痛み・炎症を抑える・血行を促すといった場合に処方されます。ここでは、薬物療法として処方される薬の効果を説明したいと思います。

・ミオナール=椎間板ヘルニアによって発症した腰/足の痛みを和らげます。また筋肉の緊張を和らげる(血流促進)効果もあります。ミオナールは同じような薬の中で、最も穏やかな効き目をもたらすと言えます。
・ロルカム=腰痛/腰痛によって発症した腫れ、熱を下げる効果があります。ロルカムは対症療法薬であるため、椎間板ヘルニアそのものを治すという訳でなく、様々な病気で発症する腰痛・頭痛・吐き気等々に対して、鎮痛効果をもたらす薬です。
・ボルタレンサポ=ボルタレンサポも対症療法薬の一種です。腰の痛み・腫れ・炎症を鎮める座薬=腰痛の緩和剤とも言えます。
・モーラス(湿布薬)=モーラスは、腰痛シップとして有名なインドメタシンと同じ効果があります(体内で作られている発痛増強物質:プロスタグランジンを抑制)。主に処方される症状として…椎間板ヘルニア・変形性関節症・肩関節周囲炎・腱鞘炎・上腕骨上顆炎(テニスエルボー)、及び様々な筋肉痛…。モーラスは内服液としてもありますが、一般用医薬品としては外用薬が主流です。
・その他(メトカルバモール・カリソプロドール・シクロベンザプリン・ジアゼパム)=これらの薬は筋弛緩薬(=筋肉の緊張を緩和)です。ただし、多くの医師がこれらの薬の効果に対して疑問符を投げ掛けています…つまり、副作用も考えられているからです。特にこれらの薬は、高齢者に対して処方するべきでないと言われています。

また椎間板ヘルニアには、温湿布・冷湿布・マッサージなどの運動療法も非常に効果的です(牽引については、何の効果も得られません)。治療院によって、常備コルセットの使用を勧めるところもあります。しかしコルセットを長期間着用すると、コルセットをした部分の筋肉が弱くなります。酷い痛みの場合のみ、コルセットはするべきです。
そして余談になりますが、運動療法に関して=整体院・カイロプラクティック・整骨院・鍼灸治療の治療が椎間板ヘルニアの回復を早めると多数報告が挙がっています。
椎間板ヘルニアと薬物治療の関係、ご理解いただけたでしょうか。最近では、病院で処方される薬の内容・効能は義務化されていますが、あまりそれに目を通さない方も多いとか…きちんと処方をチェックし、どのような薬が処方されているのかを確認することは、通院する人にとっての義務ではないでしょうか。

椎間板ヘルニア治療

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椎間板ヘルニアの症状は、大まかに3つの病期に分類することができます(急性期-慢性期-回復期)。ここでは、それぞれの病期に対して行う保存療法(薬物療法)を中心に説明したいと思います。

急性期の場合…椎間板ヘルニアを発症してすぐの病期を指します。急性期の特徴として、とにかく激痛を発症しやすいということです。一番の治療方法は、何といっても安静です。つまり腕を動かさないことが、最大の治療方法だと言えます。その他の治療方法の選択肢として、内服薬/座薬/筋弛緩剤/ステロイド剤などの鎮静剤・仙骨硬膜外ブロック/選択的神経ブロック/椎間板内ステロイドなどの注射があります。

(ここで注射について…)
・仙骨硬膜外ブロック…腰に走っている脊髄の後ろ(仙骨部=お尻の部分)に局所麻酔注射を行います。それによって、下半身の痛み・緊張を抑えることができます。また、仙骨硬膜外ブロックは合併症を発症することも少なく、比較的安定性のある神経ブロック注射だと言えます。
・選択的神経ブロック…痛みを発症する細い神経繊維だけをブロックする注射を言います。痛みによる悪循環だけをブロックするという意味において、根本的治療と言えるかもしれません。
・椎間板内ステロイド…字の如く、椎間板内にステロイド剤を注射し痛みを抑えます。椎間板内ステロイドはブロック注射と異なり、椎間板内に針を刺すため個人差を生じます(差し込みやすさ)。

注射の痛みに関しては、個人差があるため判断しづらい状況にあります。
そして薬物療法・注射以外に…コルセットを装着することも、急性期の治療方法として挙げられます。次に慢性期の場合…慢性期は、腕がある程度動かせる状態を指します(=我慢できる痛み)。慢性期に腕を動かす治療を行わなければ、回復期になっても腕が動かせなくなると言っても過言ではありません。とにかく運動療法に力を注ぐべきです=腕をしっかり振るウォーキング・筋をゆっくり伸ばすストレッチ・筋力回復訓練・水中ウォーキング…この時期に腕をしっかり動かすことが、椎間板ヘルニアを完治させるための決め手となります。

最後に回復期…腕には全く痛みも感じません。慢性期にしっかり腕を動かしていれば、回復期もそのまま継続してください。そうすれば、椎間板ヘルニアは必ず完治します。
また先ほど述べましたが、椎間板ヘルニアにおけるブロック注射は一時的な痛みを抑制するに過ぎません。できれば、急性期~慢性期にかけて痛みと上手く付き合いながらも、整体院・カイロプラクティックといった専門治療院で、身体を調整しながら椎間板ヘルニアを完治させるべきだと思います。とにかく椎間板ヘルニアの治療には、根気と努力が必要です。

犬の椎間板ヘルニア

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椎間板ヘルニアは、人間だけに発症する病気ではありません。現在ではペットの領域を超え、家族の1人として考えられている愛犬…そうです!愛犬も人間と同じように椎間板ヘルニアを発症するのです。では、愛犬のどのような症状をチェックしたら「椎間板ヘルニアの恐れあり」と判断して、動物病院で検査を受けるべきなのでしょうか。

愛犬の背中を触ろうとする/抱っこしようとすると嫌がる・歩く姿を見た時、ノロノロしている/足がふらついたりしている・ソファや階段等々、昇降のある場所を嫌がる等々…
愛犬の生涯は12~13歳と言われています。一般の愛犬が椎間板ヘルニアを発症する場合、5歳以上~言われています(人間で言えば40歳代)。しかし、ある種類の愛犬は若い年齢(2歳くらい)から椎間板ヘルニを発症する傾向にあります。それは、ミニチュア・ダックス(系)です。愛犬の椎間板ヘルニアも人間同様、神経を圧迫され強い痛みを伴います。言葉がわからないからこそ、飼い主は日頃から行動をチェックする必要があると思います。そして、愛犬の椎間板ヘルニアの治療方法として…まず動物病院でレントゲン検査などを行い、ヘルニアの状態・神経圧迫の程度をきちんと診察してもらわなければなりません。症状が初期であれば、内科的治療(痛みや炎症を抑える薬物療法)…そして、ケージの中で安静にさせるものも良いかもしれません。
しかしナックリング状態(足先を握りこぶしのように丸めた状態)、腰が抜けて立つこともままならない状態であれば、脊髄造影を行い至急手術しなければなりません(脊髄が壊死し回復不可能になることもあるため、とにかく早めの処置が必要になります)。

昔の愛犬は、庭(外)で飼うことが当たり前でした。しかしペットブームの到来で、庭で飼うより室内で飼う「室内犬」が主流になっていきました。そして、愛犬は徐々に人間と同じような日常生活を行うようになっていきました(させられた)。現に、フローリングは滑りやすいからカーペットなどの敷物を敷く・室内でジャンプ(昇降)をさせないように敷居を作る・興奮し過ぎて室内を走り回らせないようにする…室内犬はこれらの行動をすれば怒られるのです。つまり私たち人間が、犬本来が持っていたと思われる自然治癒力も、激減させてしまったのではないでしょうか(治癒力)。

私は時々、考えます。「どうして愛犬が、椎間板ヘルニアを発症してしまうのか?」「人間好みの愛犬を作り上げることで、人間と同じような様々な病状をも与えてしまったのか?」
…余談になりますが、愛犬が亡くなる病状の第1位は、ガンです。これも人間と同じになってしまいました。

頸椎椎間板ヘルニア

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腰椎椎間板ヘルニア同様、多くの人たちが悩まされている症状として頸椎椎間板ヘルニアがあります。私たちの首の部分を構成する7つの椎骨(ついこつ)…これを頸椎(けいつい)と言います。そして、頸椎は最も可動域が広い部分でもあります(頭を上下左右、様々な方向に動くことができます)。その頸椎椎間板が「脱出(髄核が飛び出す)」「膨隆(繊維輪に亀裂が生じる)」になることで、神経を圧迫し様々な症状を引き起こすことを頸椎椎間板ヘルニアと言います。
頸椎椎間板ヘルニアは腰椎椎間板ヘルニアと違い、比較的発症年齢が高いと言われています(40歳代以上)。それが考えられる原因として…加齢による老化現象だと言われています(他の原因として外傷性)。

加齢による老化現象…椎間板は人間の身体の機能の中でも、早くから老化が始まる部分です。若い頃は椎間板に潤いがあり、弾力性にも優れています。しかし、加齢になれば水分が奪われ弾力性も失われて…少しの衝撃で頸椎椎間板ヘルニアを発症することに…(頸椎椎間板は一番小さいため、年齢を重ねると急激に衰えます)

外傷性…交通事故・打撲・スポーツ等々、外傷的要因で頸椎椎間板ヘルニアを発症することを言います。頸椎椎間板は非常に細い首の部分にあり、その上に重い頭を抱えていることになります。それ故、ほんの小さな外傷的損傷が、徐々に悪化して頸椎椎間板ヘルニアを発症する場合もあります。また頸椎部分に急激な力が加えられた場合も、頸椎椎間板ヘルニアを発症します(≒むちうち症…ヘルニアではありませんが、遠因と考えられます)。

頸椎椎間板ヘルニアの痛みは、首の痛み・肩の凝りといった軽度の運動障害ものから、肩甲骨から腕全体に痛みを感じる・痺れを生じるといった重症のケースもあります。
そして頸椎椎間板ヘルニアの場合、人間の身体の神秘性を感じることもあります。
例えば右腕に痛みを生じ、右腕の動きも鈍くなった場合、頸椎椎間板は左側に損傷(圧迫)を受けたことになります。人間の脳…右脳は左側を司り、左脳は右側を司ります。つまり頸椎そのものの痛みではなく、上半身のいずれかの部分が痛みの症状を発症させるようなのです。
また、知覚神経(=熱い・冷たいという感覚)を頸椎椎間板が圧迫すると、感触はもちろんこと、熱さ/冷たさに対して鈍くなります。そして、熱いもの⇒冷たい・冷たいもの⇒熱いと感じてしまうこともあります。

頸椎椎間板ヘルニアはよほど重症のケースでなければ、四十肩/五十肩と良く似た症状を引き起こします(発症する年代も同じ)。もちろん、頸椎椎間板ヘルニアと四十肩/五十肩の治療方法は違うわけですから、まずしっかりした治療院で受診することが早期治癒の大前提になります。

ヘルニアの種類

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私たちが最も聞き慣れているヘルニア…それは椎間板ヘルニアだと思います。椎間板ヘルニアは椎間板の髄核が飛び出すことで、神経を圧迫させる症状を伴います。
しかし、ヘルニアにも様々な種類があることをご存知でしたでしょうか(ヘルニア=飛び出す…いろいろな原因によって、いろいろな部位から飛び出す)
ここでは、ヘルニアの種類、そしてその症状を取り上げてみたいと思います。
ヘルニアは、ある程度年齢を重ねて発症する症状ではありません。何故なら、赤ちゃんもヘルニアを発症するからです。それが臍ヘルニア(さい)です

・臍ヘルニア…赤ちゃんはへその緒が取れると、お腹に力を入れて「オギャーオギャー」と一生懸命泣こうとします。その時、お腹全体(特に腸の部分)が盛り上がります=おへそが盛り上がる(でべそ)…これが臍ヘルニアと言われる症状です(稀に内蔵器官が飛び出ることも…)。

以下は、誰にでも発症しうるヘルニアです。

・太腿ヘルニア…足とお腹の境目には、鼠径靱帯があります。その鼠径靱帯の下から内蔵の一部が飛び出し、皮膚の下が膨らむ症状を指します。
・食道裂孔ヘルニア…本来、食道と胃の接合部分は、腹腔内に位置しています。しかし、その場所がずれてしまう症状を食道裂孔ヘルニアと言います。症状としては、食べた物が逆流・詰まってしまう(つっかかる)…
・横隔膜ヘルニア…横隔膜ヘルニアは3種類ありますが、ここでは「外傷性横隔膜ヘルニア」を取り上げます。横隔膜の役割は、胸の気圧を管理することです(横隔膜が下がると空気を吸い込み、上がると空気を吐き出します)。しかし胸に強い衝撃を受けた時、横隔膜が裂けてしまう場合があります。そして、今まで横隔膜によって区切られていた臓器が飛び出してしまう…この症状を、外傷性横隔膜ヘルニアと言います。
・脳ヘルニア…脳ヘルニアは、最も恐ろしいヘルニアかもしれません。何らかの原因によって頭の中で出血⇒出血した部分が脳を圧迫することで、脳を押し出そうとする症状を言います(しかし、頭蓋骨・脳膜があるためはみ出る部分がないため、脳全体に圧力がかかり危篤状態に陥ることも…)。

他にも様々なヘルニアがあります…「胃ヘルニア」「小児ヘルニア」「嵌頓ヘルニア(かんとん)」「内ヘルニア」「鼠径ヘルニア(そけい)」「腹壁ヘルニア」「「閉鎖孔ヘルニア」…
私たちはしっかり頭に入れておかなければなりません…ヘルニアは赤ちゃんから成人の男性/女性、そして身体のすべての部分に発症しうる症状であることを…そして、身体の弱った部分に出来やすいということも…