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腰痛にまつわる話

人類は唯一、二足歩行をする哺乳類動物です。そして、「重たい頭部・上半身・下半身」のバランスを保つため、腰にはかなりの負担が掛かっています。さらに人間は日常生活において、立つばかりでなく歩く・走る・曲げる・ジャンプする・重い荷物を持つ等々、腰を中心にした動きが、一番多いのです。 このように話を聞くだけでも、「腰の重要性」が再認識できると思います。それを数字で表します…実に腰には、人の全体重の60%の重量が負荷として絶えず掛かっているのです。人にとって、腰はまさに「要(=中心点)」なのです。しかしそれ故、腰痛に関する症状も、非常に多岐にわたっています。その最たる例として、椎間板ヘルニアが挙げられます。

椎間板ヘルニアの患者様の割合を、年代別に表してみました…「20歳代=70%、30歳代=15%、10歳代=10%、40歳代=5%」…この統計を見て、少しビックリされたのではないでしょうか(普通に考えたら、中高年に発症すると思い込んでいるため)。つまり椎間板ヘルニアの特徴として、若い世代に発症する傾向が強いということです。何故、このような現象が起こるのでしょうか。椎間板ヘルニアは、椎間板がすり減ることによって髄核がヘルニア(飛び出す)になり、脊髄神経を圧迫する症状です。例えば、若い世代は筋肉を鍛えれば鍛えるほど、強靭な身体になっていきます。しかし、背骨と背骨の潤滑油の役目をする椎間板を強化する方法はありません(椎間板は他の身体の部位に比べても老化が早い)。つまり筋肉を鍛えれば鍛えるほど、椎間板はすり減ってしまうのです。こうした原因によって、椎間板ヘルニアは若い世代に多く発症しているのです。

では、椎間板ヘルニアを始めとする腰痛になりにくい姿勢について、考えてみたいと思います。
たまに、テレビで観ることもあるのでは…自衛隊の訓練で「気をつけ!」…この号令を聞いた時の自衛隊の姿勢…実は、この姿勢もあまり良くないのです。背筋が伸びすぎた状態=もともとS字に湾曲している背骨に負担をかける姿勢になっているのです。一番良い姿勢とは、(横から見た場合)身体全体がなだらかなS字曲線を描いた姿勢がベストなのです。
今現在「腰は痛くない」と思っていても、「いつ痛みを発症してしまうか」わからないのが腰痛です。そのためにも、日頃からきちんとした姿勢を心掛ける必要があると思います。そして、忘れないでください…「腰は人間の要」=「腰痛を発症すれば、治療期間も一番長くかかる」ということを…