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ぎっくり腰…これってヘルニア!?

とある日曜日。友達の引越の手伝いにかり出されました。
床に置いてあった段ボールを持ち上げたところ、突然腰が「グキッ!!」。
腰ににぶい痛みが走り、痛みで動けなくなってしまいました…。

ぎっくり腰って、こんなイメージがありませんか?

重いものを持ち上げるなどをきっかけに、突然腰に電気のような衝撃と激痛が走り、そのまま動けなくなる。

ぎっくり腰は、このような「急性腰痛症」の通称です。
ぎっくり腰は、何かの衝撃で、腰にある筋肉や靭帯が損傷することで起きる腰痛です。

ぎっくり腰になってしまったら、まずは安静が第一です。
炎症を起こしている場合は冷やし、当日はお風呂なども避けるのがベター。

あまりに痛みがひどい場合は、椎間関節ブロックと言って、腰痛を起こしている部分に局所麻酔などを施します。これによって症状がやわらぎ、麻酔が切れるのと同時に、痛みが解消していくでしょう。

しかし、急な腰痛を起こした場合でも、きっかけが「しゃがんでいた姿勢から立ち上がったら」とか、「せきやくしゃみをした拍子に」など、軽い衝撃で発症してしまった、という場合。

その場合は、じつはもともと脊椎になにか問題があり、それがちょっとしたきっかけで痛みを発症してしまった…、ということも有り得るのです。

じつは、ぎっくり腰は、椎間板ヘルニアの前触れということがあります。
ぎっくり腰は、老化・変形した椎間板が、ものを持ち上げた時など何らかの動きによって靭帯を裂いてしまうことで起きる症状です。

つまり、もともと、椎間板周辺が弱っている方の方がなりやすい。そこからさらに椎間板が突出したままになったり、靭帯を貫通して神経を刺激し続けたりするようになると、本格的に椎間板ヘルニアが始まってしまうのです。

実際に、椎間板ヘルニアに手術を受けた方の多くは、過去にぎっくり腰を1度や2度は体験しています。
そのときに、「一過性のものだろう」とせずにケアしておくことが、悪化させないためのポイントになります。

ぎっくり腰はあくまで一過性のもの。
時間が経てば回復し、症状がよくなる疾患です。
でも、「あなたの椎間板、弱っているよ?」のサインかもしれません。